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牧師の書斎 2019.9.15

 先週台風15号が千葉県の房総半島を直撃し、送電の鉄塔や電柱がなぎ倒され数日間ライフラインが止まった。


 毎日、報道番組でニュースを見ているが、復旧が遅々として進まず被災地の人々が不自由な生活を強いられ疲労の色を濃くなる姿を見て、まずライフラインが速やかに復旧することを祈っている。私たち今の文化的な生活は電気に依存しているといっても過言ではないと思う。停電になったとするとエアコンは止まり、電灯は消え、キッチンの調理器具も使えなくなり、電話も、たとえ携帯電話でも充電出来なければ使えない、文明の利器が全く役に立たたない。報道されているような不便な、困窮した生活が私たちの日々の現実となるのである。


ライフラインとは英語では「命綱、生命線」という意味である。日本では、電気・ガス・水道(上水道、下水道)等の公共公益設備、電話やインターネット等の通信設備、人の移動手段である鉄道・バス等の輸送(交通)システムなど、生活や生命の維持に必要なインフラの意味で使われている。ニュースを見ながら神から離れた人間の生活を思わされた。どんなに物質的に豊かに備えられていても心の中に平安も喜びも力もない。
 寸断されたライフラインの中に住んでいる姿に神との関係が寸断され罪に縛られて不自由な生活を強いられて毎日を過ごさなければならない人々の姿がオーバーラップしてくる。被災地のライフラインは今週にも全面的に復旧するだろう。


 早く日常の生活が取り戻されるように、また被災された方々が主の十字架の愛によって神との関係が修復されることを祈って行きたい。